カンナビジオールという物質が略されてCBDと呼ばれています。
最近、Amazonでも解禁され、女性ファッション誌等でも見かけるようになったCBDですが、もともとどういう物なのでしょうか。
身体に使うものならば、原料がわからないと心配になりますよね。
CBDは、主に大麻草等に含まれる、カンナビノイドと呼ばれる化学物質の中の成分の一つです。
大麻草と聞くと、日本ではまだ一般的に非合法で悪いイメージがあるかと思います。
しかし、欧米を中心に世界ではCBD産業が盛り上がっていて、その素晴らしい効果が今後も期待されています。
このCBD、化学物質には変わりありませんので、当然副作用などの懸念もあるでしょう。
そんなCBD初心者の方のために、使うシーンや使い方のコツを網羅してみました。
CBDとは
大麻草に含まれる、少なくとも113あるカンナビノイドという物質の中の一つです。
一つの植物にそれだけの物質が含まれてるって多いように思えますよね。
CBDは、麻に含まれるカンナビノイドの中でも、かなり多く含まれ、40%もの割合を示すこともあります。
主に、大麻草の茎や種から抽出されることが多いCBDですが、中毒性が少ないことが最近注目され、痛み止めや美容意識の高い方から注目を浴びている成分です。
CBDは合法か非合法か
2010年代中頃から、ヨーロッパやアメリカを中心として大麻の非合法化が施行されてきましたが、日本国内においては麻薬の一種として禁止されています。
法律を見てみると、大麻取締法第一条で、「大麻とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)、並びに大麻草の種子及びその製品を除く。」
とあります。
日本では古来より大麻草を衣服の原料として活用しており、中でも神事に使うしめ縄を作る素材として大切に扱われてきました。
修学旅行で何気なく見ていた神社に飾られている立派なしめ縄が大麻だったんですね。初めて聞いたときはちょっとビックリしました。
あと、もっと身近なところですと、ペットショップで普通に鳥の餌として大麻の種子が入っていますし、七味唐辛子の中にも入っています。香ばしくて美味しいやつです。
このような大麻種子は、発芽させると法律的にNGですので、発芽できないように加熱処理してあります。
CBDについても、衣服や種子と似たような感じで、厚生労働省に違法な物質が入っていないか成分分析表等を提出し、茎と種を使用しているエビデンスを示し、しかるべき手続きを踏んだ上で販売をされています。
合法なCBDと非合法なTHCの違い
THC
先程も書いたように、少なくとも113あるカンナビノイドという物質の中で、主なカンナビノイドがCBDとTHCという物質です。
所持していると警察のお世話になってしまう成分が、THCという精神作用の高い物質です。
この2つ、似ているようで実は全く違う成分で、THCの摂取時の多幸感等の服作用を抑えてくれるのがCBDだったりします。
THCは非合法ですので、万が一、ツイッターやメルカリ等で見かけても絶対に買わないで下さい。
– ハイになる、多幸感の副作用がある
– 中毒性がある
CBD
CBDは脳内にある神経に作用し、元々存在する受容体から取り込むことで、リラックスする作用があります。
そのため、ストレスの緩和、痛みの緩和等に主に使われます。
– リラックス作用がある
– 中毒性がない
CBDの主な製法
お砂糖でいうところの「白砂糖、黒砂糖」のような感じで、CBDにもそれぞれ製法によって特徴が異なります。
アイソレート
純粋なCBDだけを抽出した、混ざりっけ無しのCBDです。お砂糖でいうところの白砂糖がこれにあたります。
メリットとしては、純粋にCBDだけを使用したい人、CBD特有のヨモギっぽい香りや苦味が得意でない人ですね。
CBDに慣れてくると、自作をしたくなるので、CBDクッキーやコーヒーに自分で入れてみたりするときにもクセがないので使いやすいです。
ブロードスペクトラム
アイソレートに比べて、複数のカンナビノイドが含まれています。ブロード(広い)という意味の通り、THC以外の多数のカンナビノイドで構成されているのがこのブロードスペクトラムです。
カンナビノイドには、アントラージュ効果という作用があり、アイソレートと比較した時に、複数のカンナビノイドを取り入れるため、効果が高まります。
フルスペクトラム
最も自然な大麻草に近い状態のCBDがフルスペクトラムです。
海外で販売されているフルスペクトラムはTHCが含まれているものもありますので、購入時には注意が必要です。
国内で販売されているフルスペクトラムについては、成分表の提出が必要で、かつ税関で厳しくチェックされているため、安全性の高いものがほとんどです。
フルスペクトラムCBDを購入するときは、VapeManiaのような、老舗で信頼できる店舗から購入するようにしましょう。
CBDの効果と副作用
効果
そもそもなぜCBDに様々な健康効果があるかというと、体内の調整機能であるエンド・カンナビノイド・システムが備わっているからです。
元々人間にはCBDを体内で、自身の力で生成する機能があるのですが、加齢と共に少なくなってくることが研究でわかっています。
そのため、少なくなったCBDを外部から補うことで、エンド・カンナビノイド・システムをサポートし、ストレスの緩和や多数の病気の治療効果ができると期待されています。
また、セロトニン、ドーパミンなどの脳内神経物質に作用し、自律神経を調整することで、リラックス効果を得ることができます。
リモートワーク等で、常に仕事モードオンの状態が続く現代社会において、効率よくストレスを解消することは必須といえるでしょう。
長期的にストレスにさらされると、うつ病などのメンタル不調につながることが多いため、CBDはそういった改善に期待されています。
一番有名なのはてんかん薬です。
最近、日本でもニュースになりましたが、海外でてんかん治療薬として使われてきたエピディオレックスの治験が国内でも開始されることが決まりました。
大麻から難病治療薬、月末にも国内治験へ…法改正で医薬品使用を認める方針
CBDはそのリラックス作用から、不眠の緩和にも期待されています。
たしかに、私もCBDを摂取すると、ソファに座りたくなりますから、今後ますます期待度は高まっていくことでしょう。
また、CBDは皮膚からの吸収効率が高いことから、美容分野、やけどや抗炎症、アトピーなどへの効果も期待されています。
私も寝る前にバームを愛用していて、手放せなくなりました。
副作用
CBDの副作用は、WHOではほぼ無いといわれています。
実際に使用してみると、「眠くなる」等の副作用をうったえる方も少なくないでしょう。
目や口が乾き、水分が欲しくなるといったこともあるようです。
運転や勉強など、集中したい時間があとに控えている時には、使用しないほうが良いでしょう。
CBDの選び方
摂取方法によってCBDの選び方が変わってきます。
ここでは、オイル、リキッド、グミ、カプセル、バーム、ロールオンを紹介します。
オイル
CBD製品としては最初に広まったのがCBDオイルです。
スポイトで数滴を口から摂取します。
後述のグミが販売されてからも、最初はオイルから入る人が多いため、CBDの登竜門といってもいいでしょう。
量が調整しやすく、舌に垂らすだけでいいのですが、独特の苦味から、最近はオイルでCBDに慣れてグミに転向する方が多いそうです。
リキッド
オイルと同じような液体タイプのCBDですが、こちらは高温にして気化させるタイプです。
Vapeという専用器具を使用し、気化させたCBDの蒸気を吸引し、肺から摂取します。
喫煙経験の無い方には不向きと言われています。
特徴としては、フルーツ系だったり様々なフレーバーがあり、味や香りの変化を楽しむことができます。
肺からの吸収の場合、CBDを感じるまでが早く、体感時間が短いため、喫煙経験がある方は最初からリキッドタイプを使用してみても良いと思います。
グミ
食べるCBDとして2019年頃から日本に入ってきた新しいCBDです。
欧米では主流だったグミタイプのCBDですが、最初は甘すぎたり苦すぎたりするものが多かった印象です。
アメリカ生まれのグミは、ビーガン、オーガニック、白砂糖不使用にこだわっていたり、健康志向の方向けです。
また、グミの場合はオイルやリキッドと違い、外出先でも気軽に使えるため、外出用途にもベストです。
デメリットとしては、オイルやリキッドに比べてややコストが高くなるといったところでしょうか。
カプセル
2020年頃から出始めたカプセルタイプのCBD。
経口摂取ですが、オイルやグミのように味がするものが苦手な方を中心に、このカプセルタイプが出ています。
カプセルタイプは大きく分けて、オイルやグミのように胃で吸収するものと、腸で吸収するものに分かれます。
CBDは、腸での吸収効率がかなり良いため、コストパフォーマンスを期待しつつ、効果的に使いたい場合に向いています。
腸で吸収するタイプの場合は、2〜3時間後に効き始めてくるため、寝る2〜3時間前に使う場合が多いです。
私がはじめてカプセルによる腸吸収摂取をした時はその力にビックリしました。
CBDの体感に慣れてきた頃にカプセルタイプを選択すると良いでしょう。
バーム
軟膏のような形状で、肌に塗るタイプのCBDです。
顔や髪、デリケートな部分にも使えるものが多く、万能な肌用CBDがバームです。
経口摂取に抵抗がある方は、まずバームで体感してみるのもオススメです。
私はバームを目元に塗ってリラックスして横になり、深呼吸するのが習慣になっています。
ロールオン
スティック型のロールオンタイプは、外出先で使うのに便利です。
手が汚れずスッと塗ることができるため、バッグに1つ入れておくといいでしょう。
筋肉疲労向け、美容向け、香料有りと、さまざまなロールオンCBDが発売されています。
容量の目安を知り安全に摂りましょう
CBDは、多く取り過ぎても悪影響が出る可能性は少ないです。
日本においての扱いは、医薬品ではなく、健康食品です。人にもよりますが、1日10mg 〜 200mg程度が1日あたりの目安と言われています。
ただし、CBDそのものが非常に高価なため、自分に合った容量を知ることが長期的に使うコツです。
例えばオイルなら、1日あたり1適、2適と、少しずつ増やしていって、自分の適量を知ることです。
CBDのよくある質問
CBDで眠れるのか?
はっきりとと研究結果が出ているわけではありませんが、一部で入眠を助けるといった結果もあり、可能性は高いと言えるでしょう。
本当に危険性はないのか?
こちらは、WHOではっきりと危険性は無いと名言されているため、中毒のような危険性はありません。
運転はしていいのか?
CBDはリラックス的な使用が主ですので、運転はできるだけ避けて下さい。
薬物検査で引っかからないか?
過去に、アスリートがドーピングとして検出されたことがありますので、100%無いとは言い切れません。
最も、アスリートの場合、通常よりもかなり厳密な検査を行っているため、わずかなTHCが検出されてもNGになります。
ボディビル競技等で、筋肉疲労回復として用いたい場合、どうしても気になる方は、純度99.9%のアイソレートタイプのCBDを使うことをオススメします。
注目のCBDブランド5選
ENDOKA
塗るタイプに特化したCBDブランドがENDOKAです。
カカオバターの香りが印象的なヘンプボディバターは、クリームのようなふわっとした感触で、なんと食品レベルの安全性なんです。
子供が口にいれても安心な原料のみを使っていて、全身のマッサージにうってつけ。
非常に溶けがいいので、肌なじみもいいのが特徴的です。
ファーマヘンプ
最高品質のフルスペクトラムCBDワックスを販売しているのがファーマヘンプです。
ファーマヘンプのCBDワックスは、オイルやリキッドを煮詰めたようなイメージで、半固形タイプのCBDです。
しかも、CBDのメリットを最大限に享受できるフルスペクトラムで、CBD好きな方がいろいろ試してみてから結局ここに戻る、というほどのクオリティの高さ。
しかし、その形状から、ベタベタしていたり、専用のVapeが必要だったりと、外出先では非常に使いにくいのがデメリットですが、自宅で使うようなら一番オススメしたいCBDがファーマヘンプのCBDワックスです。
エリクシノール
日本でのCBDの地位を高め、一般的にしたのがエリクシノールです。
まず、アメリカでエリクシノール社が創立され、その後日本人CEOがエリクシノールジャパンを立ち上げ、ここから日本向けの商品展開が進んでいくことになります。
私がはじめてエリクシノールから発売されたCBDチョコレートを食べた時はそのCBD感にビックリしました。
エリクシノールの商品は、大変多くのデパート、クリニックで入手することができるため、見る機会は一番多いかもしれません。
全体的に高級感があり、決して安いとは言えませんが、日本に特化した安全性と、普段行っているデパート等で直接店舗で見て購入できるのは大きなメリットかもしれません。
VapeMania
CBDの可能性を常に究極まであげようとしているのがVapeManiaです。
元々大きな資本があったわけでもなく、コツコツと地道にCBDのことを調べ、自社ブログで発信し続け、今となっては通販NO.1といっても過言ではありません。
CBDを広めるため数多くのイベントもこなし、特に音楽イベントでは毎回盛況っぷりを見せるあたり、音楽とCBDの相性の良さについてめっちゃ詳しい店員さんがいたりします。
最近はFREE CBDとかやってるみたいです、すごい。。
また、こちらは女性店員の方がいるので、女性も入りやすい店舗となっています。
Vapeではなく、美容系やペット系CBDに特化したCBD Maniaも姉妹店としてありますのでこちらもオススメ。
カメルイ
ツイッターを見ていたら良いレビューばかりで気になって買ってみたのがカメルイさん。
カメハーブはかなり人気高めです。
私はカメバームを愛用しています。手荒れにはカメバーム。
カメルイさんは無添加にこだわっていて、またコストパフォーマンスが非常に良いので、リピする人が多いと思います。
CBDの安全性
先程書いたように、WHO(世界保健機関)で安全性について述べられています。
また、世界ドーピング協会でも認証されているため、本格的なアスリートでも使うことが許されました。
極限を極めるアスリートたちを癒やしてくれるのですから、安全性は間違いないですね。
CBD製品で大麻成分が含まれているケース
基本的に国内の店舗、ネットショップで販売されているCBD製品にはTHCは含まれておりません。
厳重な成分分析表等、提出書類があり、THCが含まれるものは税関を通りません。
しかし、個人輸入等でいい加減な扱いで入ってきたCBDが100%無いわけではなく、そういった個人からの購入は辞めましょう。
注目ブランドで挙げましたエリクシノールや、ネット販売に定評のあるVapeManiaのような信頼できるショップから購入すれば安全です。
また、自分で個人輸入するのも非常にリスキーです。
どうしても輸入したい方は、下記をしっかり読んでからにして下さい。
CBDまとめ
いかがでしたでしょうか。
大麻草というと、良いイメージを持つ方は少ないと思いますが、CBDに限っていえば近年多くの人が使っていて、使用した人の評価は総じて高いのが現実です。
これからどんどん新しいカンナビノイドが出て来ると思いますが、基礎となるのはやはりCBDです。
最初は塗るタイプから試して、続いて食べるタイプ、喫煙経験がある方ならリキッドと、CBDの楽しみ方はどんどん広がっていきます。
また、サウナや食事前など、各シーンに合わせて合うCBDを摂取することで、より良い時間を過ごすことができるかもしれません。
あなたにとってCBDとの出会いが良いものとなりますように。